RISKOptimizerアプリケーション例

1. 予算配分

利益を最大化するように予算を各部門にどのように振り分ければよいか。その最も効果的な方法を見い出すことが上級管理職には求められます。以下は、次年度の利益を予算から算出するビジネス・モデルです。モデルは年間予算をみて、宣伝が売上にどのような影響を及ぼすのかというようなことなどについて仮定しながら、次年度の利益を見積もります。売上の見積もりは不確定ですが、見積もりは可能性のある値の範囲を反映した確率分布を用いて行います。単純なモデルですが、モデルの設定の仕方や最適な結果を得るためにいかにインプットを与えるかの参考になります。

ファイル名

budget99.xls

目  的

次年度の利益を最大化するように5つの部門に年間予算を配分する

Solving Method

budget

応用可能な問題

稀少資源(労働力、金、ガス、時間など)を、異なる方法や効率で使用できる部門に配分する

budget1

モデルの詳述

ファイルbudget99.xlsは、ある会社の将来の売上と利益に対する予算の影響をモデル化しています。セルC4:C8には5つの部門それぞれに配分される予算が値を変えながら入ります。これらの値の合計はC10で表わされ、これがこの会社全体の年間予算となります。年間予算は所与のものであり、変更できない値となります。
F6:F10では、宣伝およびマーケティングにかける予算に基づいて、製品に対する次年度の需要の予想値が算出されます。こうして計算された需要の予想値と供給量のうち、少ない方が実際の売上とされます。供給量は製造部門および経営部門に配分される予算によって決まります。F6:F10で売上を見積もる際に確率分布が用いられますが、これがこのモデルにおける不確実性を表現する部分となります。

解決法

セルI16の利益をbudget解法を用い、C4:C8の値を調整しつつ最大化します。各部門の予算の範囲を個々に設定し、RISKOptimizerがマイナスの値を入れたり、妥当ではない解(例えば全予算を宣伝に割り当て、製造を行わないなど)を出さないようにします。
budget解法は、選択された変数の正しい組み合わせを見つけようとする点でrecipe解法に似ていますが、「全変数の合計がRISKOptimizerで最適化を始める前に予め決めておいた値に常にならなければならない」という制約が加わるという点で異なります。